くめがわ電車図書館

くめがわ電車図書館

 東村山市の美住町には「グリーンタウン」という集合住宅がある。その集合住宅の敷地内の並木を歩くと、黄色い電車の車両が見えてくる。

「くめがわ電車図書館」だ。

電車図書館の正面

電車図書館の入り口

 映画「あん」では、ワカナがこの電車図書館にやってきて、幼い子どもに絵本を読み聞かせるシーンが出てくる。
 その時に読んだ絵本が「よるくま」(酒井駒子著)だ。

よるくま

 小説「あん」にはないこのシーン、河瀬監督の意図はわからないが、私なりに想像してみた。
疑問点は2つ。

1.なぜ、電車図書館なのか?

2.なぜ、「よるくま」なのか?

 1については、ワカナの家が集合住宅内にある、という設定だからという理由が考えられる。でも、それだけだろうか?
母子家庭で母親が働いているから、家に帰っても1人のワカナ。そんなワカナが心安らぐ場所が黄色い車両を使った電車図書館。
 私は「黄色い電車」という記事で西武新宿線の黄色い電車は、幸せや幸運の象徴なのでは?と書いた。ワカナは幸せや幸運を求めているといえるかもしれない。

 では、ワカナの求める幸せや幸運とは?
 それが2の答えなのだと思う。「よるくま」は主人公の「ぼく」がクマの子の「よるくま」と一緒に、いなくなってしまったよるくまのお母さんを探しに行く話だ。
 会いたい時にお母さんがいない、お母さんと話ができない、相談ができない、そして寂しい……。
 ほんの1シーンなんだけど、そこでワカナの置かれている家庭環境やワカナの心情を、河瀬監督は映し出そうとしたのかもしれない。

 深読みかもしれないけど、映画「あん」は深読みをしたくなるほど1シーンに情報がかなり凝縮されているんだよね。






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[ 2015/04/17 00:17 ] 「あん」の風景 | TB(-) | CM(1)

すてきなサイトをありがとうございます

はじめまして。
Chiyoともうします。

きのう「あん」を観ました。
とても、素晴らしい作品ですね。

同時に、撮影場所が気になっていました。
すてきな、サイトを立ち上げてくださり、ありがとうございます。

私は、フランスに長いこと住んでいますが、
実家は、西武新宿線の杉並です。
そして、祖父母や叔母が多摩湖畔や、八坂あたりに住んでいました。
とても見慣れた風景が多く、とても懐かしく思いました。

桜もきれいでした。
やっぱり、いったことのある所だと判明して、うれしかったです。

この次、里帰りする時は、
ハンセン病資料館にも行ってみたいと思っています。

貴重な情報を、ありがとうございました。




[ 2016/02/11 17:53 ] [ 編集 ]

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